てぃだ

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのてぃだのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「奇妙な果実」

なる曲を
おそらく僕は初めて聞いたと思うんだけど
いやー恐ろしい曲だな。
歌詞を聞くだけで情景が浮かんでくるし
震えてきそうな。

黒人リンチと世の中を反映させた
この名曲を世に出したおかげで
終始アメリカ政府に目をつけられる
ハメになる歌姫ビリー•ホリデイ

ホリデイ自身はいつもは愛に関する
ラブソングをメインに歌っていたようで


じゃあそんな政府に目をつけられるような
もの歌ってないで他の歌えばいいじゃん
と思いもするんだけど
政府側も単に歌を歌っただけで逮捕する
みたいなことは流石にできなくて


でホリデイが麻薬に絡んでる事を利用して
そっち方面で何度も何度もしつこく
追い回していくという
ずるい?作戦に出る。

面白いのは
自分を終始追っかける政府側の男と
ちゃっかりできちゃって
男と女の関係に
なっちゃうあたりで
メロドラマでしかないのは確かだけど
なんかアメリカだし
そんなこと起きちゃっても
まぁおかしくないかと思えるエピソード
(なぜかこの捜査官を僕はずっと
ジョナサン•メジャースだと
思い込んでた笑)

驚くのはやはり最後で
この時代に可決されなかった法案と
類似の法案がこの2020年代にまだ通ってない
と言うこと。


法律として整備するまでもなく
黒人へのリンチってダメだよね。
てかそもそもリンチ自体ダメだよね
みたいな世論や意見を踏まえそうなったなら
いいんだけど
そうじゃなかったら、あぁ人間って
結局いつまでも変われないのかな
なんて暗い気分になってしまった。
てぃだ

てぃだ