冒頭『ママンが死んだ』から始まるカミュの不条理小説を映画化した作品。
高校生の時に読んだきりだったけど、当時難しかった記憶。
イタリア人であるヴィスコンティの作品に対する理解が興味深かった。
ム…
学生時代に異邦人を読んでいたものの、あまりストーリーを覚えてなかったので復習にもなった。母親の死に対する向き合い方という、一般情状にばかり焦点を当てて、量刑が決められるなんて、理不尽の何者でもない.…
>>続きを読むマルチェロ・マストロヤンニは年齢を経て味を出した俳優のように思っていたが、それは当方の勘違いで、栴檀は双葉より芳し、若い頃から素晴らしくハンサムで存在感のある俳優だった。演出のせいもあろうが、本作…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
どうしたって「」の中に収めたがる。
軽薄に関連付けようが、色眼鏡で好きなように意味付けしようが、それら行為の帰結するところは無だというのに。
司祭と対峙した際の怒りを爆発させるシーンのカタルシス。…
本は読んでいるが映画にしてみるとイメージが少し変わる。
今の時代、人の性格に名前がついていたりするものの、昔はそんなものはなく生きやすいのか生きづらいかのかどうなんだろう。大衆に適合できない人間はや…
「風変わりなあなたが好きだけど、いつか同じ理由であなたを嫌いになるかもしれないわ」が胸に響いた。
それにしてもとても意地悪なシナリオ、裁判官が女性ならこの裁判は死刑にはならないでしょうね、こんな不…
有名な冒頭の『今日ママンが死んだ』から『太陽が眩しかったから』まで、ムルソーの生き方をマルチェロが濃厚に演じる。
カミュの原作は不条理な社会を映す鏡として、人間たちの曖昧で不確かな存在と思想が浮き…
映画化において眩しさをどう表現するかに掛かってる中で、その描き方はシンプル正統派な印象。むしろマストロヤンニの顔だけ浮かび上がる暗闇が印象的。青年というより、おっさんなマストロヤンニ。油彩画のように…
>>続きを読む母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢…
>>続きを読むFilms Sans Frontieres