エイプリル

ダーク・センスのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

ダーク・センス(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

サイキッカーは過去の因縁の相手が行う殺人事件を追い、最後の最後で復讐しそうになったけどしなかった話でした。
カメラアングルがとても上手で、どのシーンを見てもテンションが上がるような場面が多く、できるだけ大きなディスプレイで見たいと思える映画でした。
話の内容はライトで、キャラクター造形もとても好みでした。サイキッカーであるために卑屈ながらもどこか万能感を抱いているサイモンは能力に溺れる少年感があって良かったですし、スティーブのまともな大人感は見ていて安心します。なまじサイモンが情緒不安定なので、スティーブがいなかったらかなりきつい映画だったと思います。
ただ、話の内容のシンプルさとは裏腹に、かなり取っ付きにくさも感じました。物語の序盤に能力のことやサイモンの背景がほとんど語られないので、どこからどこまでのことをサイモンができるのかイマイチ分からず、「ストーリー展開に困ったらサイモンに任せよう」みたいな作り方になってるんじゃないかと邪推するような展開が頻繁にあります。ラストバトルも急にサイモンのサイコキネシスが発動して敵を倒すというものになっており、確かに最後に力が覚醒して敵を倒すのは熱いシーンではあるのですが、サイモンの能力が秘密道具みたいな何でもありになっているので、もうちょっと倒し方にも工夫が欲しかったです。
ダークセンスというドラマの第3話から見始めたのか?みたいな感覚はあるのですが、視聴後の爽やかはなかなかのものですしサスペンスとしても緊張感のある作りになっているので、血が苦手って人以外にはおすすめできる映画でした。
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