このレビューはネタバレを含みます
印象論の域を出ない浅い知識しか持ち合わせてない自分には知る事が多くて大変ためになる作品であった。
ごく真っ当な一つの結論に本作は着地をするわけだが、その過程に偏向している印象は無く、あらゆる立場の人間の意見にそれなりの説得力を持たせていたように感じられる。
そして、「真っ当」の形が何十年のスパンで更新されていくという事にもちゃんと触れていたのが好印象(今後はそのスパンもどんどん短くなるかもしれませんね)。
ちょっとどうかと思うくらい説明的かつ優等生的だったけど、「映像作品としての評価より事実を知ってもらう事を最優先」っていう監督のマインドがビンビンに伝わってきたので、自分にとってはそれはギフトでしかなかった。
願わくば興味・関心の対象にしか届かない映画ではなく、出会い頭の衝突が期待されるテレビでこういうのを盛んにやって欲しい。スポンサーより世論が勝つ時代なんだから。