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しあわせのパンのkassyのレビュー・感想・評価

しあわせのパン(2011年製作の映画)
4.0
北海道の洞爺湖の辺にある町・月浦を舞台に、パンカフェを営む一組の夫婦とそこを訪れる様々な客たちの人間模様を、美しい風景とともに綴るドラマ。東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上でパンカフェ“マーニ”を始めた水縞尚とりえの夫婦。尚がパンを焼き、りえがそれに合うコーヒーを淹れ、料理を作る。そこには毎日、色々なお客がやってくる。北海道から出られない青年、時生、なんでも聞こえてしまう地獄耳の硝子作家、陽子、口をきかない少女、未久と父親、革の大きなトランクを抱えた山高帽の阿部、沖縄旅行をすっぽかされた傷心の香織、観察好きの羊のゾーヴァ。そして、想い出の地に再びやってきた老人とその妻……。それぞれの季節にさまざまな想いを抱いて店を訪れた彼らが見つけた心の中の“しあわせ”とは?そして彼らを見守る尚とりえに訪れることとは?とにかく原作のイメージ通りの風景、家の雰囲気、登場人物、これ程ピッタリのものはなかなかないと思います。自然豊かで、あったかい心まで滲み出ていて、とにかく驚きました。もう一回原作読みたくなりました。
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