NYにあった伝説的なレコードショップが閉店するまでのドキュメンタリー。
売上金は新しいレコード購入のために溶けるとか、床の禿げ方で人気の音楽ジャンルが分かるとか、新しい切り口で音楽が紹介できないとバイトとして雇わないとか、音楽の知識がないと入店するのに抵抗があるから予習していくとか、店側も客側も音楽マニアならではの逸話の連続で、見応え満点。
大手タワレコの目の前に店を構えているのに、人気ではひけをとらない(むしろ勝ってる)のがかっこいい。
Vampire Weekend、St.Vincentが無名時代にインストアライブを、Animal CollectiveやTV on the radioがバイトをしていた。行き場をなくした音楽の寵児たちの受け皿にもなり、サンクチュアリでもあったアザーレコード。
(大好きなNeutral Milk Hotelのインストアライブ映像が出てきてアガった)
解体される店舗を見ながら、店員が無理矢理ドリンクを飲み込んで涙を堪えるのにはグッとくる。
ルー・リードが亡くなった時にバナナで追悼されてたのも良かったな。