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アザー・ミュージック
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『アザー・ミュージック』に投稿された感想・評価

あ〜こんな店、近所にあったらな〜。

経営者の2人、"凸凹コンビ"って感じで良かったな〜。

CD売れないから閉店するのもしょうがないよな〜。

またニューヨークに行きたくなったな〜。(なんとワタクシの新婚旅行はニューヨークだったのです!)
ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
【つながり】

※ エンドロールの後も席を立たないで下さいね。

もっと多くの劇場で公開されれば良いのにと思う。

「音楽の力はすごい。本当にすごいと思う。人類は不思議。生活の中に音楽がある。そして、音楽は出しゃばらない。人と人をつなぐ時にきっかけになってくれて、でも、つながると、スッて天使のようにどこかに行ってしまう。音楽は、そんな役目を果たしている。そんな良いやつなんだと思う。」

これは、NHKで放送された「密着 財津和夫 ラストツアー」で財津和夫さんが最後に語る言葉だ。
財津和夫さんとチューリップは、活動開始から50周年を機に、現在行われているツアーを最後に、今後はツアーを行わないことを発表している。現在のツアーは来年の中頃まで続く。

僕は、アザー・ミュージックのお向かいにあるタワー・レコードには行ったことがある。出張でニューヨークに行ったときに足を運んだのだけれども、アザー・ミュージックについては、知らなかった。

でも、こうしたレコード・ショップに足を運ぶ人の気持ちは分かるような気がする。

僕の田舎の城址のお堀沿いの道路の中ほどにあったレコード・ショップはクラシック・レコードの専門店だった。

クラシック・レコードだったら両親がお金を出してくれそうだったが、僕は中学になって生れて初めて自分のお小遣いでクラシック・レコードを2枚買った。

この専門店は、試聴させてくれたので、店主だったかお店のスタッフと話をして、聴かせてもらったうえで購入したのだ。

一枚は、冨田勲さんのシンセサイザー、ホルストの「惑星」。
もう一枚は、バーンスタイン指揮、フランス国立管弦楽団、ベルリオーズ「幻想交響曲」だ。

シンセサイザーでも、クラシックというジャンルであれば取り扱っていて、「君、これ、面白くて良いよ」と言われたのを覚えている。そして、ちょっと迫力があるのが好きだったら、このバーンスタインも良いと思うよという推薦だった。

その後、僕はエレクトロ・サウンド好きになって、YMO、ダフトパンク、ちょっとだけ電グル、スパークスのNo1 in Heavenも、そして、今では、Perfumeも大好きだ。

それに、2000年代初頭、小澤征爾さんが第九のCDを出して、恵比寿アトレの6階にあった新星堂に向かった。
当時の、その新星堂には、ロックやポップス、ジャズなどとは区別して、ちょっとシックなクラシック部屋があったのだけれども、試聴のために、クラシック部屋の前に小澤征爾さんの第九が山積みになっていた。
ただ、もう一つ第九があった。
佐渡裕さんのものだ。
ただ、小澤征爾さんのと比べたら明らかに少量のCDが、その横に申し訳なさそうに積まれていて、ジャケット写真もいかつい顔で、ほとんどの人は興味を示していなかったように覚えている。
僕も、試聴だけしてみるかと軽い気持ちだったが、いざ聴いてみたら、バーンスタインを初めて聞いた時の迫力を思い出した。
佐渡裕さんは、バーンスタインのお弟子さんだった。僕は、佐渡裕さんの第九を買って帰った。

三つ子の魂百までとは、このことだと思った。

ビートルズのアルバムは、ピクチャーレコードも持っているが、それは、書店とレコード店を兼営しているお店で買うことがほとんどだった。

上京して、中国のインドの少数民族や、イスラムの礼拝の歌も含めて民族音楽に興味を持った時は、高円寺にあった小さいCDショップでいろいろ教えてもらった。

音楽が好きな人は、こんな思い出のお店はきっとあるに違いない。

レコードを、手前から、自分に向かってパタパタ倒しながら、間を除いて、自分の好みそうなものを見つけるのは至福の時だった。
棚に収められたCDの横タイトルを見るのは結構目がチカチカしたけれども、いずれにしても、物理的に自分の手元に残るものは所有感があってうれしかった。

映画にもあるように、配信でレコードの売上は伸びたのだけれども、CDの売上の減る傾向に変化はなくて、レコードの増加分が、その減少分を補えるほどではなかったとの話に、そうなのかとちょっと悲しくもなった。

ただ、音楽好きで、いろんな音楽を紹介してくれる人がいることは本当に貴重だ。
僕は、そんな人に影響を受けている。

だから、アザー・ミュージックの元スタッフの方たちが、ネットで音楽を紹介できるようなチャンスがあればいいのにと思う。

映画を観ていてつくづく思うのだけれども、ネットで幅広く作品を配信するネットフリックスやアマゾンなんかは、AIで好みを判定して、おすすめと連絡してくるのは、まあ良いとしても、もっと映画の感想などちゃんとした情報を付記する機能を付ければいいのにと思う。映画の感想など、もっとエッセイ的だったり、文学的だったりしても良いように思う。

財津和夫さんの言うように、音楽には不思議な力がある。
そして、音楽を聴く人にも、音楽を薦める人にもドラマがあるような気がする。

とても、良い作品だったと思う。
品川巻

品川巻の感想・評価

4.4
NYにあった伝説的なレコードショップが閉店するまでのドキュメンタリー。

売上金は新しいレコード購入のために溶けるとか、床の禿げ方で人気の音楽ジャンルが分かるとか、新しい切り口で音楽が紹介できないとバイトとして雇わないとか、音楽の知識がないと入店するのに抵抗があるから予習していくとか、店側も客側も音楽マニアならではの逸話の連続で、見応え満点。
大手タワレコの目の前に店を構えているのに、人気ではひけをとらない(むしろ勝ってる)のがかっこいい。

Vampire Weekend、St.Vincentが無名時代にインストアライブを、Animal CollectiveやTV on the radioがバイトをしていた。行き場をなくした音楽の寵児たちの受け皿にもなり、サンクチュアリでもあったアザーレコード。
(大好きなNeutral Milk Hotelのインストアライブ映像が出てきてアガった)

解体される店舗を見ながら、店員が無理矢理ドリンクを飲み込んで涙を堪えるのにはグッとくる。
ルー・リードが亡くなった時にバナナで追悼されてたのも良かったな。

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