空海花

アメリカン・ユートピアの空海花のレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
5.0
元トーキング・ヘッズのフロントマン、
デヴィッド・バーンが、2018年に発表したアルバム『アメリカン・ユートピア』
この作品のツアー後、ブロードウェイのショーとして再構成された舞台が始まった。
デヴィッド・バーンはこれを映像化することを考え、スパイク・リーに声をかける。
知性とセンスに富み、パワーに溢れる
新たなスタイルのライブ映画が完成した!

以前から楽しみにしていた作品。
延期、更に近くでやってない問題(笑)
結局居ても立ってもいられず劇場へ!

脳の模型を持って現れるデヴィッド・バーンはちょっと哲学的。
ステージには何もない。
アンプもマイクもドラムセットも。
ケーブルやコードのないステージを
バーンが、ダンサーが、奏者が
お揃いの衣装と裸足で、活き活きと動き回る♬
歌いながら、演奏しながら、振付・ポジショニングをこなす。
全員が役割を超えて、全身で音楽を
ショーを表現している。
この新たなメンバーは
それぞれが別のルーツを持つ。
人間の、シンプルな世界の縮図でもある。
「人間を見るのが面白い」
みんなが居ないと世界はできない。
カメラワークも照明も洗練されていて
うなると共にその楽曲にのせられて。
観客との距離が近い。
その距離が愛しい。

衣装をスーツにしたのはバーンのアイデア。
グレーにしたのは照明デザイナーの提案。
その意味は映像でしっかりと魅せてくれる。
ちなみに裸足もバーンのアイデア。
互いに多様性を向き、アグレッシブなスパイク・リーとの相性も最高に感じた。
スパイク・リー監督の『サマー・オブ・サム』ではトーキング・ヘッズの「サイコキラー」が流れる。
ショーには物語が加わり、
社会的な問題もユーモアたっぷり、
シニカルではあるが柔和な語りかけで
誰もが楽しめるものとなっている。
完璧な編集は『ROMA』『ザ・ファイブ・ブラッズ』のアダム・ゴフ。

楽曲はトーキング・ヘッズ時代の曲もあり。
クライマックスにはその興奮も最高潮へ!
エンディングの曲と映像も最高過ぎた。
(お楽しみに♪)

ここに出てくる、とある強いメッセージを日本人はどう受け止めるか。
ここだけ一抹の不安が過るが
このカッコいいタイトルフォント
逆さまのUTOPIAの意味を
体感しながら希望を持って思いを巡らせよう。

感極まれり
その後ずっとリフレイン…
幸福感に包まれっぱなし💗
これはUTOPIA行きか🥲
また行きたい…


2021レビュー#110
2021鑑賞No.210/劇場鑑賞#18


初めて行った劇場。
時間的にはあまり変わらないので、都内に行こうか迷ったのですが
結局、県から県へ越境しました(笑)
駅前にないというのがネックになりますね😅
平日だからか観客かなり少なくて
でも席離れてるし、トークで他のおじさんも笑ってたし、ちょっと自由に楽しめました😁


【2回目鑑賞】8/4 キネ旬 音感上映
やはり大音量は最高!
マスクの下で口パクした😷🎵
身体動かしたくて仕方なかった。
バーンの歌声がもっと響いた😭
今年No.1!!
空海花

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