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アメリカン・ユートピアのclementineのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.5
David Byrneはここ10年で一番観たいミュージシャンなので、劇場で見るのは嬉しいながらも虚しさが募ったりもした。
Stop Making Senseは陰影とパノラマ写真のようなワイドな舞台が印象的で、今回の舞台は受ける印象がかなり違う。
考えてみると「暗・広⇔明・狭」という組み合わせは少し妙で面白い。
見どころは色々とあるのだが"I Should Watch TV"の前口上で「当時、私はテレビが自分を解放してくれると考えていた。」というところをよく覚えている。
パフォーマンスは本当に素晴らしい、Byrne自身のパフォーマンスがとにかく素晴らしい。こういう形でしっかり残るのはとても喜ばしいことである。
内容が良ければ良いほど、劇場で見ている状況がおかしくなり、かと言って自宅で見るよりは遥かに劇場で見る方がいい、という厄介な作品だ。
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