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アメリカン・ユートピアのsicklychicのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.3
今、めちゃくちゃ観たいと思っていたもの
ど真ん中でした。

最高のライブ、最高のショウ。
観客の喜びや反応もまた最高。
劇場で拍手を抑えることが
こんなに大変なことだなんて。

デイヴィッド・バーン氏の英語、
めちゃくちゃ聴きやすい。
口がすごく開いてるわけじゃないのに、
ハッキリ聴こえる。綺麗な声。

ギターのアンジー・スワンさん、
めちゃくちゃかっこいい。
全員、めちゃくちゃかっこいい。
それぞれの音が
際立ってるのに調和してる。
裸足で、仕立てのいいスーツ。
肩に虫(おそらく音響機器)。
舞台の演出やセットもすごくかっこいい。
いつのまにか楽器が変わってるのに
ドキドキソワソワします。

エンディングがまた素敵です。
劇中、あの曲で、
演奏者がすごく楽しそうなのに、
どうやらデイヴィッド・バーン本人だけ
異質に見えたのがまたすごくグッときた。

観る人たちのツボを悉く抑えてくる、
さすがスパイク・リー。
訳がピーター・バラカンさんというところも本当に良かったです。

途中あの曲でシャイアンが蘇って、
家帰ったら「きっとここが帰る場所」観る!て思ったけど、
それどころじゃなくなりました。

詩のリズムがすごく好きでした。
勉強になる。語彙力大事ですね。
それから冒頭の、
人とのつながりのくだり。
コロナで希薄になっていた私には
重くしあわせに響きました。

デイヴィッド・バーン氏が弾いてた、
不思議な形の、
おそらく昔ツマミありましたか?的な
ギター(詳しくなく分からずすみません)
、そして傷ついたアコギ。
かっこよかった。ライティング、にくい。

何度でも観たくなる。
しっかりサントラも買ったけど
また劇場で観ようと思います。

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2度目鑑賞。
人生初、同作品の劇場再訪。

クリス・ギアーモさんの
アイシャドウのグラデーションと
vampire weekendのTシャツ。
おしゃれすぎるヘルメットと
かわいすぎるダウンのミトン。
hellの歌が何故か前回よりささる。
日常に戻っても、
頭の中でいくつかの劇中の歌が
ずっとリピートし続けています。

ライブ行きたい!!
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