ずっと続く高揚感と解放感。
映画館で体が動いたのは初めて。
シンプルな歌に音楽にダンスを投げかけるだけ、こんなにも幸せな気持ちなれるんだと。
大掛かりな舞台装置がなくても人間の表現できることっていくらでもあるんだと、ただの観客なのに勇気づけられた。
ほぼ何もない舞台に集まった、
配線繋がれていない楽器を持った世界のパフォーマー。
真似できそうな脱力感ある踊りを交えながら一丸となったときのパワーに押し任されないように、こっちも全力で心から楽しまければという気に。
主宰の元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンが自虐を挟みながら、押し付けがましくないように政治の問題点や黒人差別の話題を提示するのが実にスマート。
一方で世界的スターが、終演後ヘルメット被って自転車に乗る姿がただのおっさんで人間味があった。
歌っていた曲の歌詞がテレビやフィットネスや家ことなど日常的なことが多かったので、本来庶民的な人なんだろう。