金柑

アメリカン・ユートピアの金柑のレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.3
舞台収録系の映画で音楽が良くてその収録のされ方も良くて映画館の音響も良くて、となると無条件でニコニコに楽しんでしまってあまり客観的な評価ができない。デイヴィッドバーンのこともトーキングヘッズのことも何にも知らなかったけどとても楽しかった!とりあえず明日の通勤はサントラ聴く。
新文芸坐の音響で観られて良かったー。スタンディング上映絶対楽しいだろうな、行きたいけど予定合うかな

振付がとても好きでずっとダンサーズを見てしまったし、楽器がメイン担当の人たちも歌うし踊るし皆さん一体どんなバックグラウンドで…??となってた。
パーカス隊の金髪の方は明らかにダンスの素養があるとお見受けしたけど小柄な方のステップも凄かった。
そしてカーテンコールで映る背中の汗!
一人だけ靴未満のサポーターを履いていたけどたしかにあれだけ踵でビート打ったり駆け回ったり脚への負担やばそう

ミュージカルのつもりで見るにはあまりにも本人で、ライブかコンサートのつもりで見るにはあまりに作り込まれているのでやはり「ショー」と呼ぶのが適しているのかな。曲が終わるごとにThank you.と言うのがライブ感強い。
映像作品としてはカメラワークが決め打ちすぎなくてあくまで公演を捉えていたのが好きだった。
(映像内の)客席は全員デイヴィッドバーンのファンなのかな?という感じで、別にユーモア狙ってない言葉にもいちいち爆笑が起きるのはちょっとゲラが過ぎるぜとは思った

正直音楽に圧倒され続けて内容についてはしっかりした印象を持ちきれていないんだけど、エンターテイナー側の人が投票に行こうってこれぐらいはっきりと言うこと、日本で果たしてあるんだろうかね。投票には行こうよ。なあ。

本編前にスパイクリーとデイヴィッドバーンの対談映像がついていたけど、監督が「カメラ位置とか考えるために何度も通って、小声でスタッフと話したりメモ用にペンライト使ってたら周りの客に怒られちゃってさ〜ww」と言ってていやそれはそうやろ。巨匠か知らんが郷に入りては郷に従いなされ。
金柑

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