このレビューはネタバレを含みます
最後の『Road to Nowhere』で鳥肌が止まらず。希望、道の途中。
デヴィット・バーンのトークは、客の心を掴んでは離す温度感の塩梅が絶妙で会場のムードを掌握する。冒頭のインタビューで、カルチャーと政治意識に関して聞かれ「政治に関心を寄せるのは公民の義務」と言っていたように政治的な要素が強いコンサートだが、現状は切実にならざるを得ないしとても誠実だと思った。
『American Utopia』というタイトルは皮肉に満ちているし、『UTOPIA』の文字が逆さになっている演出もこちらに思考する事を投げかけてくる。