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陰陽師: とこしえの夢の宙2秒のレビュー・感想・評価

陰陽師: とこしえの夢(2020年製作の映画)
3.0
かつて陰陽師がブームになった時に漫画と映画をかじった程度だが、当時はユニークな世界観にハマりかけたものの、話の方はほとんど記憶に残っていない。

さて、本作の陰陽師は中国語のファンタジーで、現代アジアの最も人気ある知的財産の1つをアジア最高峰の製作チームにより完成させたものらしい。
舞台は日本のはずなのに、明らかに違う。
ランタン飛ばしのシーンなんかは台湾のようだが、あれはラプンツェルでもやってたし、もはや国籍不明なのでよしとするが、まったく面白くなかった「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」の芸術監督が参加してるし、日本人で参加してるのが音楽担当の川井憲次だけなので、日本要素が希薄になるのは致し方ないだろう。

とは言え、原作を覚えてない自分にとっては話自体はミステリーファンタジーでなかなか面白く思えた。原作ファンには申し訳ないが、原作の映画よりは楽しめた。

ただ、アジアを一括りにしていいのか?
アジアの魅力を世界を伝えるという方便で日本の文化を利用したコンテンツが今後増えるだろう。
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