地底獣国

アクアマン/失われた王国の地底獣国のネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

“BORN TO BE WILD!”

うーむ、ラストバトルの、「兄弟・家族の絆で勝利!」ってノリがどうもなぁ…

そういうのが必ずしも悪いって訳でもないんだが、ラスボスは「兄弟と骨肉の争いの末に何千年も封印されていた」奴なだけにもう一捻り欲しかったな。個人的に「馴れ合わないパートナーシップ」とか「相手をどこまで信用して良いのか腹を探り合いながらの協力」とかが好きなんで、最後オームがあそこまでデレるのも「ちょっと勘弁」って感じ。

なわけで、そこまでだったら3.6止まりやったけど、そのあとのところでポイントup(理由は後述)

それはさておき、やっぱりアーサーが仕事で、家庭で奮闘する姿やボバフェッ‥じゃなくて親父とビール飲みながら話してる姿観てるだけでなんか眼が幸せだし、前作に続いての豪放磊落というか大雑把ではあるけど他人の話を聴く姿勢を見せる成長もあってさらにニッコニコ。

加えて海賊都市や火山島の偏差値低めのセンス・オブ・ワンダーとかアバターよりよっぽどか好感持てるし、タコ可愛いし(「ファインディング・ドリー」のハンク並みに有能)、ジェームズ・ワンお得意の面白カメラワークとかも健在で、楽しい時間を過ごせたのは確か。

そしてこっから大事な話。こんだけメタヒューマンだの異星人だの宇宙怪獣だのいる世界で、今更海底王国とか出てきてもみんなそんなに驚かんやろ、とか今までアーサーは自分の出自を訊かれた時どう答えてたんやとかいうツッコミは一旦置いて。

本来アーサーがああやって演説するというシチュエーションは「柄にも無いことやってるで」って軽く笑いを取りに行く場の筈。それが聴いてて胸に迫ってきてしまうのはそれだけ現実世界で余りにも酷い争いや殺戮が横行しているからなんで、1日でも早くあのシーンを軽く笑って見られる日が来るのを願っての加点。

あとはミッドクレジットのコ⚪︎◯ロー◯バーガーを頬張るパトリック・ウイルソンの満足気な表情でさらに加点。

おまけ:だがデフォーの不在と劇中でのその理由付けはかなり残念
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