たむ

アクアマン/失われた王国のたむのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.0
紆余曲折の末、まさかのDC映画の一旦の完結編を担わされたアクアマンの続編です。
コロナ禍に翻弄され、ワーナーのディスカバリー買収に公開できなくなり、DCは気がついたらジェームズ・ガン監督による新起動によって、これまでのDC映画を締めくくられる、激動の時代に巻き込まれたアクアマン…。
正直その話のほうが面白いのではないかと思うほど、映画の方は微妙な印象に…。
テーマが前面に出すぎていて、びっくりするほど説教臭さのある映画になってしまいました。
SFやファンタジー、スーパーヒーロー映画でも社会問題を描いたり、問題提起する名作は多いです。
むしろそういった作品が残っていると懐います。
ところが、本作の訴え方が、映画的な面白さではなく、ニュースやら会見やらで環境破壊の恐ろしさがでてきます。
その事によって、アクアマンの闘いの中でそれを感じさせてほしかった、と強く思ってしまいました…。
視覚効果の凄さや深海からのホラー描写にさすが、と思わせるシーンも多々ありますが、全体的なアンバランスさを感じてしまいました。
あるラストでDCを終わらせる、そのことのブラックユーモアの恐ろしさは、感心してしまいましたね。
たむ

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