ヨミ

アクアマン/失われた王国のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんで5年前の映画の続編……?などと思ってたけど、パンデミックでポスプロが遅れに遅れていたそう……となると割とすぐ撮影には入っていたのかしら。
さて、本作の主人公・アーサーと弟のオームは言ってしまえばmarvelのソーとロキであり、宇宙か海かの差である。兄がロン毛の筋肉野郎で弟が策略家で野心家というのもまったく同じ。じゃあ『ソー』でいいじゃん!と切り捨てていいかと言われると、これはこれでおもしろがる質感がある。まず随所にあるジャンプスケアは流石にホラー作家のジェームズ・ワンだけあるし、キャラ、クリーチャー造形も非常に素晴らしい。特に失われた王国の呪われた邪王がよすぎた。俺も邪王になりたい。あと相変わらず面白生物がたくさんいてよかった。スパイ用タコのトポくんがだいぶかわいく、相当よかった。
ただジャングルのシーンでかなり大量の虫が出現してこちらに使ってくるのは3Dで観るにはややキツく、本当に苦手なひとは発狂するのだろう。
ブラック・マンタにしても邪王にしても、決着のところがあまりにあっけないのだけど、しかしそこに至る戦闘で(事前に聞いていたより)浮遊するカメラによってすごい動きがたくん見られるのはよいことだと思う。あと海洋哺乳類たちによる超音波攻撃もかっこよかったです。
最後、陸と海を繋げる会見で「み、見たことある光景だ……」と思ってたら満面の笑みで「んで……俺がアクアマンだ!」つって終わるのが、言うと思ったしそれが言いたいだけだろ!と思いつつも楽しい。DCに必要なバカっぽさだ(この『アイアンマン』ネタだけでなく、実際に作中で弟のことを「ロキ」と呼ぶシーンもありそこでエクスキューズを取ろうとしている)。
やや長めではあるが適当に眺めてても話は入ってくるし、楽しく気楽に観れるのはいいことだと思う。
ヨミ

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