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アクアマン/失われた王国のumisodachiのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.7



『アクアマン』の続編。




アーサーはアクアマンとしてアトランティスの王を務めながら、地上で子育てに奔走していた。そんなある日、アクアマンへの復讐を誓うブラックマンタがブラックトライデントを見つけ出したことにより、大いなる脅威がアトランティスを襲うことになり……。

1作目で対決した異父弟オームとの共闘と、父として王として頑張るアーサーが見どころかな。相変わらず海の中の映像はとてもダイナミックで見ごたえたっぷり。マイナス点は敵キャラの弱さ。

ジェイソン・モモアが演じているアーサー(アクアマン)は相変わらずの魅力爆発で、今回は育児シーンもあって大満足。赤ちゃんに振り回されるモモア、難しい政治の議論に困っちゃってるモモア、悪ふざけするモモア、闘うモモア、無茶くちゃやるモモア……と、360度モモアを堪能できる。

オームと合流してからは特に楽しくて、パトリック・ウィルソンもやっぱり芸達者だなと感心。どっちとも取れない弟の心の揺らぎをしっかりと表現していて、可笑しさもシリアスさも不安も感じさせてくれたおかげで、兄弟の関係の変化やバディ感はかなり解像度高く描かれていて楽しめた。

戦闘シーンは相変わらず状況はよくわからないものの(どれが敵で味方なのかがわかりにくいんだよねえ)、海底の映像自体が素晴らしく良くできているのでボーっと眺めているだけで満足できる。アンバー・ハードとニコール・キッドマンの美しさも相変わらず効いている。

残念なのは敵側で、キャストは良いのだが動機が弱いし地味。ブラックマンタのスーツが何度見てもダサくて迫力に欠けるし、最後の最後に出てくる大ボスもめちゃくちゃあっけなくやられてしまうのでやや消化不良。あと、クライマックスで赤ちゃんの潜在能力発揮してほしかったなー。

でも、総じてバランス良く楽しめるアクション映画になってたよ。


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