このレビューはネタバレを含みます
本筋のジャスティスリーグが迷走する中、こういう伏兵作品が実はいい仕事をする良い例。
スーパーパワーを持ったペットが巨悪と戦うシンプルな大筋に、スーパーマン達が捕まり力を奪われて何も出来なくなる、自分も力を失って他のシェルターの動物達に助けてもらいながら仲間になっていく友情物語。
登場人物に余計な尾ヒレを付けずにシンプルに救出劇と友情の話をベースに仲良くなるまで、過去のエピソード、ヴィランのルルのレックスへの偏愛が語られ終盤に一気に爆発する展開に涙。しかも2段階くらい山場があって怒涛のアツい展開。
ジャスティスリーグの面々のシリアスな部分は無く、あくまで動物達がメインなので面倒な話は無くクリプトの主人に対する無償の愛にグッときた。
ラストはそれぞれ落ち着く場所を得られてハッピーになるのも良かった。はみ出し者も救われて取りこぼさないのもよく出来てる。
こういう半分パロディみたいな作品を作らせたら最高。
DCらしくない明るいイメージでちょっと不安だったが予想の何倍も面白く笑えて泣かされた。
何気にルルのジャスティスリーグを一瞬で制圧するスキルはレックス超えなので凄い。
クリプトの声がドゥエインジョンソンなのでポストクレジットにブラックアダムとそのペットが出てきて期待値を煽る余裕が感じられたが、まさかスーパーペットの方が面白かったとは…
キアヌのバットマンも相変わらずこじらせていて良かった。