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クライ・マッチョのmakiのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
4.1
東京国際映画祭2021 オープニング作品として鑑賞。

クリント・イーストウッド演じるマイクのロードムービーでありつつ、一緒にアメリカ国境に向かうラフォや道中出会う女性マルタ、それぞれの人生をも感じる映画だった。
いい意味でゆったりしてるもののテンポが良く、そして行き当たりばったりに出会う困難と出会える人々の優しさがこの映画に似合う。


以下ちょっとだけ内容に触れます⚠️


すっと沁みた、
『若い時は強さとかそういうのを求めたけど、歳を重ねると自分は実は色んなことを知らないんだということに気づく』
という言葉。(確かこんな感じのことをマイクが言ってた)

自分はまだまだ若輩者だと思うし、もっと学ぶことが多いとは思ってるけど、そういう学びたい!といった知識に関することを言ってるんじゃないんだと思う。

雄鶏=チキンにマッチョという名前、
弱虫を指すチキンと強者を指すマッチョという対比関係、
そしてマイク自身が昔『マッチョ』だったということ…。

タイトルのCry Machoと、マイクが歩んできた人生と、そして映画で描かれる人情の機微。

映画の雰囲気にも合い、人生、生き方について考えてしまう、今のクリント・イーストウッドだからこそ作れる映画と思う。
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