せーのん

クライ・マッチョのせーのんのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
3.6
第34回東京国際映画祭 オープニング作品

ロデオ界のスターだったマイクがかつての雇い主から別れた妻に引き取られている息子を取り戻してほしいと依頼を受ける。
犯罪スレスレの誘拐の仕事だが元雇い主に恩義があるマイクは、引き受ける。
マイクは息子を見つけ出し雇い主の元へ戻ることが出来るのだろうか。

老人と少年がメキシコからアメリカ国境を目指すロードムービーといった感じです。
警察や少年ラフォの母親の追手から追われてるのにどこかのんびりとした雰囲気が漂っていて観ていて心地よかったです。
親の愛情を知らずに育ち人を信じることが出来なかったラフォがマイクと旅をすることで人を信じてみようと変わっていく姿にしんみりします。
マイクの困難にぶつかっても立ち向かっていくのではなくしなやかに切り抜けていくやり方に人間の余裕というか強さみたいなものを感じました。
道中出会うマルタの優しさに触れ留まるべきか先へ進むべきか迷いますがその中で2人が下す決断に寂しいようなほっとしたような感じになりました。

まさかオープニング作品を観ることが出来るなんて思ってなかったんで今回は見ることが出来てラッキーでしたね。
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