さく

クライ・マッチョのさくのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
3.0
イーストウッド監督作品は『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の軌跡』が立て続けに私には微妙だったので、近年の作品はスルーしていたけれど、久しぶりに本作を鑑賞。何故なら「マッチョ」だから。

「脚本がイマイチ」という評価になっていることは事前にインプットしていたので、それは覚悟で見に行ったのですが、確かにイマイチどころか、ちょっとひどい。気持ちを切り替えてイーストウッド翁のIV(イメージビデオ)だと思って鑑賞(若干寝た)。

最後まで映画人として生きるというのがイーストウッドの哲学でありマッチョなのだ。どの分野でもそうですが、余力を残して「まだやれるのに」と惜しまれて引退する人もいれば、最後まで現役に拘る人もいる。イーストウッド自身も役者としても監督としても衰えは自覚しているだろうし、それでも出る、撮る。理屈では無い。マッチョです。ドリー・ファンク・Jr.よろしくリングにあがり続けパンチを見舞います。

おじいちゃんのせいか、寝るシーンがやたら多い。外で寝る、茶店で寝る、教会で寝る、私も釣られて寝る。敵は何回か襲ってくるけど「またお前か!」と突っ込みたくなる(かつ弱すぎる)。

淡々と始まって淡々と進んで淡々と終わりました。だいたい予想通りなのでこれはこれでいいんだ。
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