90代のクリント・イーストウッドが監督主演をつとめたロードムービー。今までのクリント・イーストウッドの作品のようなパンチがなく、歯のないおじいさんでも口当たりがいいようなソフトな作品になっている。
私が歌える数少ないスペイン語の歌trio los panchos のsabor a mi が繰り返し流れ、クリント・イーストウッドが「俺の味」ってアピールしているような。
BBAになってもあんな風にダンスしてチュッてできるパートナーがいたら素敵だな。
ストーリーは元ロデオのスターで怪我をしてヤク漬け酒漬けになった孤独なカウボーイが、友達の牧場主に頼まれてメキシコにいる息子を連れてくる話。
おじいさんと少年と少年の鶏マッチョの2人と1羽旅で、リアリティはないけどホンワカする。
カウボーイはマッチョのことをバーベキューにするとかカーネルサンダースとか言うけど、ドリトル先生みたいに動物の気持ちが分かるというユニークなキャラ。
少年はクセの強い母や彼氏に虐待されて人を信じられないけど、ストリート暮らしで生命力がある。
マッチョはカフェでもいい子にしていて、やる時はやる頼れる鶏。
ウィキを見ると、ほんとはシュワルツェネッガーが演じる予定だったけどけど、不倫騒動で流れたとか、かなり昔から温めていた企画みたい。今のイーストウッドだからsabor味 が出て良かったと思いました。