MubaoMasato

レミニセンスのMubaoMasatoのネタバレレビュー・内容・結末

レミニセンス(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

REMINISCENCE
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あらすじ
舞台は近未来、温暖化の影響で陸地の殆どが水に浸かってしまった。
更に戦争や貧富の差が広がっていた。
そこで人々が求めるものが一つになってきた。それが、過去の記憶に浸かることが出来る装置であった。
しかし、過去の記憶まで舵を切れるのは主人公ニックであった。
ある日、事件が起きその犯人を探すために、記憶を見たところ、主人公が好意を持っていた女性がいた。しかし、彼女は失踪しており、その事件にも関わっていることが判明した。
果たして、彼女は何者なのか?過去の記憶が蘇る。

感想
監督がクリストファー・ノーランの弟さんで、鑑賞した人は比べてしまうのですが、自分はそれを知らずに観て、現実的にもありそうで、こんなのがあれば結構面白いという形で、自分好みの映画でした。

面白かった点は様々なのですが、二つに分けてみました。

①記憶を蘇らせて、彼女のことを知るサスペンス要素が新しい。

今回の映画では、記憶がメインです。記憶で、事件の犯人に近づいている彼女。それを知る主人公。そこから、犯人の身近にいる人々を探します。それが、ギャングであっても、、、
また、主人公は記憶の舵を取ることが出来ます。しかし、彼が間違えた場所や他人を追い込め、死に近い痛みを味わった記憶に先導すれば、記憶がショートし、現実でも、永遠にその記憶をループして、人間要素を全て壊すことが出来ます。
ここの要素も面白いです。きちんと相手にもダメージを与えることも出来、二度と人間にはなれない。

②最後の伏線回収がエグすぎる。
主人公の目的は、彼女が失踪して、今どこにいるのか?です。
主人公が彼女のことを愛していました。しかし、いきなり失踪して、消息が分からなくなり、今回の事件に関わっていることが判明します。

因みに、主人公は彼女が失踪した後、自分が舵を切れる記憶装置で彼女に会った記憶をずっとループしている状態にいました。

そして、徐々に彼女が失踪した理由を、主人公が犯人の仲間達の記憶を炙り出していき、彼女の行方を知ります。
そして、最後の記憶のピースが繋がった時、自分は声をあげてしまいましたね。
彼女の正体を。

現実味を帯びており、最後のシーンも印象深い作品レミニセンス。
最後にこの言葉を残して、締めたいとおもいます。

『貴方は、過去に進みますか?未来に進みますか?』
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