松岡茉優

夏の嵐の松岡茉優のレビュー・感想・評価

夏の嵐(1956年製作の映画)
4.1
ずっと観たかったやつが遂に観れた。絶叫と大波から始まるオープニングから掴みは最高だし、中平康がまだまだ映画に対してちゃんと向き合っていたであろう時の作品というだけで観れて嬉しい(偏愛)。
指を咥える子どもと北原三枝のやり取りとか北原三枝と津川雅彦の終盤の結末は後の性愛3部作にもつながるような下りもあって素晴らしい。個人的には北原三枝がビールをあえて注ぎすぎるシーンと2人の踏み切り前でのやり取りのショットが良かった。電車が2人の後ろをいきなり通り過ぎ、踏切の矢印が背景で光る!
ヴィスコンティの『夏の嵐』とは一切関係ない話ではあるが、原作者の深井迪子はヴィスコンティの『夏の嵐』からインスピレーションを得て書いたとのこと。
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