「氷点下」というタイトルのスペイン製映画。冒頭から雨にぬかるんだ道を引きずられ穴に埋められるショッキングなシーン。
囚人達を移送するための護送者。それを狙う何者か。何が目的なのかわからない。
しばらくは閉鎖された護送車の中でのワンシチュエーションものかと思ったが，犯人が画面に映ってからはさらに謎は深まる。囚人たちの群像劇っぽくなるかと思ったがそうでもなく謎の犯人に襲われる警官と囚人たちという構図になっていく。護送車は凍った湖に停められ氷を撃ち抜く犯人。
沈んでいく車からなんとか脱出する囚人2人と警官。
そして、犯人との対決です狙われた真相が明かされる。ラストは残された景観の決断。と言うストーリーだが，その辺の演出は割とさらっとしていてカメラの方がけれん味たっぷり。
その撮影の方が印象的な小品。
演出によってはかなり面白い作品になったと思われる。惜しい。
