ドスティ

ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたちのドスティのレビュー・感想・評価

3.3
ドラマシリーズ完走の興奮冷めやらぬまま、前日譚の映画を観た。

主人公はクリス(劇中では赤ちゃん)の父ディッキー・モルティサンティで、若い時代のトニー役を亡きジェームズ・ガンドルフィーニの実の息子マイケルが演じ、宿る面影に涙。

殺されたクリスが恨み節のナレーションをする作りには驚いた。
ニューアーク暴動に絡め黒人系ギャングとの抗争を描くものの、麻薬でイタリア系を出し抜いていく野心的なレスリー・オドム・Jr.側の話が浅過ぎるし、全体的に粗く物足りず。

2役のレイ・リオッタは最高で、いまだに急逝が信じられない…。

トニーの父ジョニーはジョン・バーンサルで、ジュニアはコリー・ストールという私が大喜びのキャスティング。
特にジュニアは老いた姿と完全一致。

ディッキーの死の真相で、後のトニーの鬼畜ぶりを思い知った。
母ヴェラ・ファーミガも見事に似せてて、問題ある両親と崩壊したソプラノ家を目の当たりに。

ポーリー(ビリー・マグヌッセン!)、シルヴィオ、ビッグ・プッシーは見た目も仕草も話し方もそっくりで楽しかった。

ポーリーは相変わらず笑わせてくれるし、シルヴィオは人を見る目があってアドバイス上手。

ジュゼピーナがエイドリアーナの亜流みたいなキャラで残念。
あくまで番組ファンの為の作品。
ドスティ

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