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ワーキング・ガールズののんchanのレビュー・感想・評価

ワーキング・ガールズ(2020年製作の映画)
3.6
ベルギー🇧🇪作品。今作と同じ監督で『タンゴ・リブレ 君を想う』という大好きな作品💕がある。

その思い入れが強かったので、フレデリック・フォンテーヌ監督の新作と言う事で飛びついて鑑賞❗️
しかし...↑の作品の脚本を担当したアンヌ・パウリスヴィックが今回は脚本と監督も併せて担当したようだ。
↑の時の脚本はもう1人フィリップ・ブラスバン(今回は携わっていない)と2人で脚本して製作されていた《※↓参照》
一言では言い尽くせないが、大人の複雑な愛情の絡むお勧めの作品なのです。

前置きが長過ぎましたが、今回は飛びついて観てみたけど...イマイチ求めていた内容とはかけ離れていた☹️


冒頭からショッキングな映像。雨の降りしきる中、女性3人が何やら死体らしき物を土に埋めているところから始まる...サスペンス調か?

一見共通点がみえない3人の女性、アクセル、ドミニク、コンソは郊外の集合住宅の駐車場で毎朝落ち合い、1台の車に乗って出掛ける。ベルギーの辺鄙な町へ辿り着く。普通の家の様に見える建物は、娼館だった。裸体、男女の営みや結構と激しめの言葉の表現が溢れます😧

3人とも身体を売って生計を立てている。
小さな子供3人と母親を抱え、離婚協議中の夫を嫌うアクセル。
どこにでもある普通の4人家族に見える中年のドミニクは、夫や息子、娘からの愛情に飢えている。
若い黒人女性コンソは、本物の愛を知らず、客の男に本気で夢中になってしまう。

それぞれに悩みを抱え、もがき苦しみながら、とうとう手を汚してしまう...
悪い事と知りつつも、生きる希望、家族や男の悩みから解放されたかっただけ...
ラストは吹っ切れたかのような陽の注ぐ光景の中にいる...


年代様々な女優陣の魅力に圧倒される😲今っぽいフェミニズム作品。
題名はワーキングガールズと明るめだが、セックスワーカーとして働きながら、友人を思い合い、自分たちなりに誇り高く生きている。女性讃歌のメッセージなのだろう❗️



《※》私はフィリップ・ブラスバンという脚本家と相性が良いという事が解った。
過去に鑑賞した4作品とも全て最高✨
『やわらかい手』
『奇跡のひと マリーとマルグリット』
『遥かな町へ』
『タンゴ・リブレ 君を想う』
この4作品はどれもお勧めします、観てない方、ぜひご覧ください💫

今回の学びとして、監督も然りだけど、脚本家をよ〜く吟味してから作品を選択して行こうと思った💡


※Amazon prime でも観れます‼️
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