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サイトレスのkuuのレビュー・感想・評価

サイトレス(2020年製作の映画)
3.0
『サイトレス』
原題 Sightless.
製作年2020年。上映時間89分。
ある日突然何者かに襲われ、失明してしまったバイオリニストの女性を描いたスリラー映画。 

ある日突然襲われ、失明してしまった女性バイオリニスト。
世話係として男性介護士が派遣されてくるが、やがて彼女は何かがおかしいと疑念を抱くようになる。
監督はクーパー・カール。
主演は監督:クーパー・カール

キャストは、主人公のエレンを演じているのはドラマ『リバー・デイル』に出演しているマデリン・ペッチ、他には、アレクサンダー・コック、ディセンバー・エンスミンガー。

今作品は素晴らしいコンセプトのもとに作られていたけどチョイ軽かったかな。
物語は、若い女子が恐ろしい方法で視力を失い、周囲のわずかな人の世話になるところから始まる。
視聴者が目撃するんは、彼女の回復をサポートするために選ばれた、安全なアパートの中の小さなサークルの人々との交流。
なんか、当たりそうなポイントは多いねんけどなぁ。
彼女は目が見えないので、観てる側は彼女が想像しているものを見ていることになるって所なんか描きかた次第でドないでもなりそうやけど、そのドないな所が、イマイチって個人的には感じました。
物語は主人公が他の感覚を駆使して現実を掘り起こすことで、人や物、さまざまなディテールが変化していく。
主人公が彼女を取り囲むものや人物に触れると、シーンは瞬時に変化し、観客は点と点を結ぶのに十分な目の保養をすることができる。
このコンセプトは、驚くような展開がホンマ期待できるのだが、その分、失敗も多い。
確かに、今作品はスマートで悪くはない。
故に、残念やし、もっと多くのことができたはず。
テンポがチョイ遅いし、筋書きを推進することができず、いくつかの驚きは簡単に解っちゃうねんなぁ。
特に、登場人物の背景が描かれていないのは残念。
演技も、どないした『リバー・デイル』って程、弱く、インパクトに欠けるか、単にダサいだけの場合もあった。
せや、コンセプトやストーリーは、『こないな感じになったら良いのになぁ~って、とこに目を向ける限り、投資する価値があったかな。
このプロットではチャンスは失われ、知覚を操作するという一般的なアイデアも十分に生かされていなかった。
でも、そのアイデアは間違いなく存在し、小生の心をあらゆる方向に走らせるが、その妄想は今回は止しときますぅ。
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