このレビューはネタバレを含みます
笑えて泣けて切なくて、心温まる。90分短い…もっと見てたい。
それぞれのキャラクターに無駄がなくて良かった。見ている人はみんな、登場人物の誰かに自分を重ねて、悲しくなったり寂しくなったり…最終的にすごく嬉しくなると思う。
フレッドはシーンによって全く人が違って見えた。香りのテストで「才能がある」と言われて「本当?」と聞き返すときの表情、両親と話す時の表情、とても印象的だった。
彼が犯罪から足を洗ってくれて、たまたまこのバラ園に来てくれて、本当に良かったな。
エヴがバラ園を売り、自分だけ居なくなると話した時、サミールおじさんが「気持ちは一緒だが、定職がほしい」と言っていたところが現実的で良かった。この映画をおとぎ話とは思わせないでくれている。
約90分がものすごーく短く感じたし、もっと長くこの映画の世界に浸っていたいと思った。そのくらい終盤は温かくて心地よくて。