おバカがてんこ盛り。この一作だけで、川崎実監督の作品を今後も追いたくなりました。
他の作品には無い魅力に満ちています。
1959年版遊星王子は見たことも聞いたことも無い世代でしたが、十分楽しめました。アクションシーンがすごい、とかそういう特撮ではなく、バカバカしさとユルイ空気感にハマれるかどうかで好き嫌いが大きく分かれる作品で、私はそれが大好きでした。
個人的な見方ですと、いまおかしんじ監督作品の空気感にバカバカしさを盛りに盛ったような印象です。
シーンによっては笑いが止まらなくなりますし、しけるシーンは本当につまらなくなりますがそれもまた味を感じます。
有村昆、西寺郷太、大林素子さん等、全く一貫性のない雑なカメオ出演が特にツボでした。あと遊星王子の高笑いも最高です。
ガラケー、アナログテレビ、でもテレビ画面が画面いっぱいに広がるとビスタサイズ。中途半端な、レトロフューチャー感もこの作品のずっこけてしまうような可愛らしさです。
