監督 :
河崎実
出演者 :
日向野祥
織田奈那
団時朗
音楽
ナカムラリョウ
タカハシヒョウリ
主題歌
「遊星王子のうた2021 / 工藤崇希」
「Disco Amigo / NONA REEVES」
今作はリブート作品なのだがこういった題材の作品が好きな私でも元の作品は見たことがない!
「遊星王子」
放送期間 :
1958年11月04日~1959年9月30日
制作局 :
日本テレビ系列
生まれてねぇーわー!
白黒の時代だわー!
ブラウン管TVだわー!
チャンネル変えるのにダイヤルガチャガチャ回す時代ー!
俺の時代はリモコンの時代ー!
知るわけねー!
映像好きのヲタク集団の元職場の方々にも聞くが知らねーとの回答…
ということで調べてみた…
有名作品で言うと、
月光仮面
怪傑ハリマオ
豹の眼
の時代…
どれも見たことねぇ…
“懐かしのテレビドラマ100”とかのバラエティ番組でしか見たことねぇ…
商品知識が無いので時間が掛かるがしょうがねえ…
調べたよ…
断片的だが動く映像…
オープニングの音楽…
当時の撮影写真…
こんな作品に時間かける必要有るのか…
疑問を抱きながら…
上記記載のTVドラマ版が最初の作品で、後の1959年、出演者と遊星王子のデザインを一新した作品が、
映画版「遊星王子」
制作会社 :
東映
主演者 :
梅宮辰夫
違いは、
①TV版は、タイツを被って素顔出し。
正体はバレない
②映画版は、口元が空いているマスクで顔全体を覆っている。
それぐらいか…
リブート版はTV版を元に制作されているとのこと。
TV版の主な内容は、
ふだんは街頭で靴磨きをしているワクさん。じつは宇宙からやってきた遊星王子の仮の姿で、悪の暗躍を察知すると “遊星王子”の姿に変身(元の姿に戻るが正しい)悪者と戦う。地球を宇宙連合に加えるために200年前に派遣されてきた遊星王子は乗ってきた円盤が日本の山中に落下し200年間眠りについていた。200年後ダム工事により目を覚まし遊星王子として地球上で活躍する事となる。
変幻自在で神出鬼没、さまざまな超能力を駆使する遊星王子の強さはチート級。円盤に乗って空を飛び、武田刑事や君子・誠の姉弟と協力しながら敵を倒す。
敵は個性の強い面々、
❶高度な文明を持ち地上を支配しようとする“海底人”。
❷ロボット兵団を操る宇宙人“タルタン人”。
❸カーナリ王国の秘宝を狙う秘密結社“ブラックハート”。
リブート版は❷タルタン人との戦いを元として制作されており、TV版遊星王子や他社の特撮作品のオマージュが散りばめられているが…それにとどまらず“ギャップ揶揄系の手法”を用いて作られている。この仕上がりが超絶面白い!
物語の中盤、中だるみするけどね…
⚠ギャップ揶揄系の手法とは
ギャップ揶揄系の手法=その時は真面目に捉えられていたモノも、時代が流れ今では少しズレが生じて可笑しく見える。懐かしむのでは無くそれらを揶揄して面白おかしく描く。
例えたら、
「お笑いタレント」の“平野ノラ”のバブルネタとか、
「邦画」作品の“バブルへGO!! タイムマシンはドラム式”での現代から過去戻りでのディスりとか、
「TVドラマ」の“今日から俺は!!”の原作当時の流行りの髪型、制服、ファッション、などなど…を30年後にドラマでディスりネタとして復活させたり、
「漫画」の“KAPPEI”、“ケンシロウによろしく”など80年代に流行った北斗の拳をディスリネタにしたり、
だが、河崎実監督の演出方法が単にディスリネタとして使っているのではなく、「TV版遊星王子」のヲタクなんだろうなぁ〜と感じさせる愛のある形で作品に落とし込まれている。
オープニング映像
オープニングの遊星王子の歌
特撮感満載の遊星王子の宇宙船
特撮感満載の宇宙船操作パネル
特撮感満載の地球
上下の黒服でサングラスの人間に扮した宇宙人
1950年代のセリフとセリフ回し
遊星王子の独特な笑い声“ハーハッハッハー”
1950年代のオーバーアクション
1950年代の BGM
TV版と同じニックネームが“おじさん”
TV版と同じ遊星王子の衣装の色
※昔の資料では「薄みのかかった青」
TV版と同じデザインのロボット兵団
TV版と同じ“いなす”だけの戦い方
などなど、愛に満ち溢れている見どころ満載ですよ!
知識がない人が見ると怪我をするので気を付けてください…
あっ…
手にとっても見ないか…
ハーハッハッハー!
①鑑賞年齢40代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確