ダン・スティーブンス目当てで観た。ストーリーとしては、大したことないんだけど、気楽に見る分には楽しめた。イギリスらしいコメディで、オチも、なかなか良かった。
後から分かったことには、1945年の「陽気な幽霊」のリメイクだそう。そちらでは、レックス・ハリソンが、主人公を演じている。
亡くなっている元妻が、降霊会後に現れ、騒動が起きるというストーリー。
セットの色遣いが、とてもオシャレで、映画全体の雰囲気も小粋だった。
ダン・スティーブンスが演じるのは、売れっ子の小説家で、元妻と、今妻にやられっ放しの情けない夫役。コメディだと、イギリス人らしい雰囲気が、すごくよく出る気がする。
ジュディ・デンチが、霊媒師の役。よくぞオファーを引き受けたなと思ったけど、存在感ある演技は、さすがだったし、お茶目な雰囲気が、良かった。戦争で亡くなった愛する人が、霊となって現れ出てきて欲しいという、その一途な想いが、可愛いらしかった。
原題は、「Blithe Spirit」。blitheは、陽気な、快活な、という意味で、spiritは、ここでは、魂や霊魂のこと。つまり、直訳すると、タイトルは、『快活な魂』。邦題で「ブライズ・スピリット」となっているから、『brides』(花嫁)なのかと思っていたけど、違う。blitheをカタカナで書くとしたら、どちらかと言うと「ブライス」なんじゃないかと思う。