じんわり付き纏ってくるモヤモヤした悩み事と見つめ合った時の様相を、主人公の中にあるファンタジーを通して再生した作品。
事実や感じたことをなぞるプロセス、主人公の想像力がドラマチックで面白かった。
終盤、自分なりの受け止め方が見いだせたかもしれない、という場面が訪れたときには、その答えに対してどうこう感想を述べるは野暮に思えた。
映像が纏っているもの、絵のタッチ、音、描き方、なにかファッション性を感じた。
少し低めの温度を保って情緒のギアチェンジを織り交ぜながら次の画面に進んでいくたび、ウキウキしながら観た。