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犬っころのtetsuのレビュー・感想・評価

犬っころ(2019年製作の映画)
3.0
オンライン映画祭"マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル"にて鑑賞。

ある施設で飼われている大量の犬。それらの数時間を追う中で、浮かび上がる"ある問題"。

野良犬を保護している施設のドキュメンタリー映像から、難民問題を考えさせる野心作。

主題が提示されるまでの大部分は、ひたすら犬の映像なので、犬好きでなければ、少し退屈な気はするが、それも含めて記憶には残る。

難民問題そのものが、とりわけ日本人にとっては、遠い問題のようにも感じてしまいがちだけれど、実はそうでもないのも事実だとは思う。

ゼミの同級生が卒業制作で取り上げていて初めて知ったけれど、在留資格を取得できず、日本の施設で過酷な生活をしている海外の人も、日本社会には存在していて、そのような身近な移民問題から、少しずつ目を向けることの出来る人間でありたい。
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