落ち着いた語り口で心地よくてよかった。フランス語も聞き取りやすくて雰囲気もいい。日常的な苦しみがひしひしと伝わってくる語り口だった。
でも、異性愛者でも同性愛者でもないわたしはなんか置いてきぼりにされてしまった。人が人に恋するのは当然なんだけど、相手にする性別がねっていう話し口がつらい。
LでもGでもBでもTでもヘテロでもない人にはおすすめできない。みないほうがいい。
でもよくよく考えてみると、わたしも他の分野のマイノリティにフォーカスした作品だと、もっと置いてきぼりにされたマイノリティ(本作のわたし)のことなんて思いもよらないんだろうな。
っていうグロさを教えてくれた素敵な作品です。複雑。