マダムのmaoのレビュー・感想・評価

女性差別が根強かった時代を実業家として生き抜いてきた祖母と、男として生きることに抑圧されてきた同性愛者の孫のやりとりを、ホームビデオ風の動画とエピソードで語られるドキュメンタリー。
半分以上は「男らしさ」というものに抑圧されてきたふたりの様々なエピソードで、全体的に抑揚のない静かな映像も相まってか、聞いていると暗く苦しい気持ちになってくる。
後半は家族にカミングアウトしてからのエピソードになり、本当に少しずつだけど、光が差し込んでくるような気持ちになった。
映像とおばあちゃんはおしゃれ。