HAYATO

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのHAYATOのレビュー・感想・評価

3.9
2023年468本目
『パディントン』の監督・ポール・キングと『ハリー・ポッター』シリーズのプロデューサー・デヴィッド・ハイマンが贈る『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚
あのクセつよなチョコレート工場の主・ウィリー・ウォンカの若き日の物語
美しきブリティッシュイングリッシュが聞きたくて、字幕版(IMAX)で鑑賞。
2005年公開の『チャーリーとチョコレート工場』は、おそらく生まれて初めて見たハリウッド実写映画なので、本作を見るのがとても楽しみだった。
ポール・キング監督らしい優しい作風と見事な伏線回収が炸裂。
多幸感に溢れた本作はクリスマスシーズンにぴったりで、ファンタジックでキュートな世界観が心と体を目一杯温めてくれる。
ポータブルチョコレート製造機のワクワク感がたまらない。
レトロな演出を取り入れたミュージカルシーンは実に華やかであり、歌って踊って大忙しのティモシー・シャラメの魅力が全開。
オリヴィア・コールマンやローワン・アトキンソン、キーガン=マイケル・キー、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラントという超豪華な脇役たちが、それぞれ個性豊かで重要なキャラクターを演じている。
中でも、ヒュー・グラント版ウンパルンパは強烈で、ビジュアルといい、ダンスといい、脳裏に焼き付いて離れない。
母との約束を守るため、仲間と共にチョコレートの陰謀に挑むという、何から何までチョコレートまみれのストーリー展開が面白かった。
ウォンカの夢と魔法が詰まったチョコレートを是非とも食べてみたい。
賑やかで楽しい作品であったものの、ウォンカの人物像が工場長時代とだいぶ乖離していることもあり、ティム・バートン版とは「別物」感が強かったかな。
本作の後、ウォンカは何を経てあのような善悪の判断がつかない人物になっていったのかめっちゃ気になる。
HAYATO

HAYATO