伏見の剛力

ウォンカとチョコレート工場のはじまりの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

3.3
チャーリーとチョコレート工場は幼き頃金曜ロードショー か日曜洋画劇場で何回も前半だけ見ていて大人になって後半も見れてもう面白かったか 面白くないかじゃないんですねDNAに刻まれてますから。

ネットでは前作見なくてもOKみたいな感想がありましたが一応流し見しましてノスタルジーに浸りながら本作の予告編は未見で挑みました。

毒素を抜かれたというかブラックユーモアなどを封印し完全なファミリー映画になっていたとは何でしょうね一昔前のディズニーアニメのようなミュージカルでとりあえず歌で押し通すようなまさに前作見なくてもOKな映画でしたね。



というかティムバートンやジョニデのことは忘れましょうと言わんばかりの別物の前日譚でどうやってあの奇天烈なジョニデになったのかそこはまだ描くには時期尚早なのかティミーのウォンカが眩しすぎるくらいピュアで別にジョーカーを描けと言わないですがよしんばティミーウォンカとジョニデウォンカが別人すぎるので本作の後の話が気になりすぎましたね。

監督がパディントンのポール キングでニコラスケイジのマッシブ タレントでパディントン2は最高だと言うペドロパスカルのセリフに感化され私もパディントン2作品見まして面白かったんですが本作はちょっとミュージカルの割合がディズニーアニメのそれと同じでミュージカルの間のつなぎにポールキングのコメディセンスが光る会話で展開されるのでストーリーなんてあまりあったもんじゃないんですよね。

ティミーは歌も上手く音楽もポップソング?キャッチーでさすがファミリー映画なだけはあり私も今サブスクで聴きながら小刻みに揺れてるぐらいですし会話も心の中でクスっとさせられて楽しいんですよ、しかしこの調子が終始続くので何も考えなくていいじゃんとなるわけですよ展開も早いですしボケェ〜っとんー…まあ…楽しいからいいか…みたいな。

ティムバートンに比べインパクトのあるシーンがないんですよ、チョコレート工場設立前ですから仕方ありませんが何でしょう…やっぱティムバートンと比べちゃいますわな。

あれはやっぱり奇天烈なジョニデにチョコレート工場のあの独特な世界観で繰り出される数々のギミック、それを攻略していくダンジョン感が完成されてるんですなこりゃしょうがないです。

それだけではなくキャラも最高で空手最強の女の子やインテリ派の死ね殺すぞと言いながらゲームをしてる統計的にあそこの店で1枚買って金のチケット当てたよサルでもできると言ってた男の子やチャーリーのジジババが金のチケット当選者の子供に対して毒舌で放送禁止用語言ったりとこういうのが本作には皆無で映画というよりはミュージカル演劇を観に来たような感覚でしたね。

オリヴィアコールマンの階段上がったら宿泊料金上がるよ、下りたら別料金だよは笑いましたね。

ヒューグラントが鬼滅の刃に出てきそうな肌が赤く髪が青い小鬼感が凄いウンパルンパであまり重要性を感じませんでしたが存在が退屈させませんので良かったんじゃないでしょうか。

ウォンカのアタッシュケースが開くとチョコを調理するキッチンみたいなものが展開されたりウンパルンパのアタッシュケースが開くと高級ホテルの一室の壁みたいなものが展開されたりとトムホスパイダーマンがトニーから貰ったスパイダーマンスーツ製造ケースみたいであれは胸踊りましたねてか前日譚なのになぜあんな技術が?

まあ楽しかったですよサブスクでサントラ1日中聴き込みたいと思います。
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