CHICORITA主任

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのCHICORITA主任のレビュー・感想・評価

3.2
ロアルド・ダール原作『チョコレート工場の秘密』をベースとした、チョコレート工場主ウィリー・ウォンカの若き日の姿を描く前日譚。

ティム・バートン版『チャーリーとチョコレート工場』とは若干設定が異なっており、どちらかというと1971年版映画に近い世界観になっているようです。

主演は今をときめくティモシー・シャラメ。脇を固めるはヒュー・グラントにオリヴィア・コールマン、ローワン・アトキンソンと超豪華英国俳優陣が顔をそろえます。
またミュージカル仕立てとなっており、数々の楽曲が映画に華を添えてくれていました。

なのですが…まるでチョコレートのように甘くてぬるい映画で、自分にはキツイ映画でした。
バートン版映画が好きだった感覚からすると、本作は毒っ気というかシニカルさ・ブラックユーモアが無さすぎたと思えます。ダール作品ってもう少しダークさがあって、それが魅力だと思っていたのですが…。

残念ながらNOT FOR MEな映画でしたが、劇場は盛況。家族連れや若い女性客が目立ち、届くべき層へはきっちり届いてはいる様子でした。
クリスマスシーズンに観る映画としては必要十分な一本です。
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