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ウォンカとチョコレート工場のはじまりのkenshinのレビュー・感想・評価

4.4
ミュージカル映画だったのですね。最初はファンタジー感が過ぎて前作のイメージと離れていたのでちょっと違うかなと思ったのですが、中盤からはワクワク感が止まらず、コミカルでテンポも良く非常に楽しい話でした。歌や演出も良く子供から大人まで楽しめる内容で完全に見入ってしまいました。公開前からウィーリー・ウォンカ役としてティモシー・シャラメはイメージ的にも合っていると感じていましたが、まさにドンピシャリです。演出はマジカルでポップな色合いでまるで舞台を見ているような感覚でしたが最後はティム・バートンの色彩に近づいていて、映画として前作にうまく引き続かれているように感じました。この後、色々とあってジョニー・デップのウォンカになるのだと考えると前作中で語られた以上に余程、鬱的な出来事があり続けたのだろうと思ってしまうくらい今作のウォンカは別人格。ウンパ・ルンパはいい味を出しておりチョコの甘さを休めるウエハースのような存在でしたが、意外にインパクトがあってしばらく頭から離れなさそうです。ミスター・ビーンも出ており、それも懺悔を聞く神父なんて完全に狙ったとしか思えない配役でその存在だけで笑えてしまいます。そして最後は感動し心からスッキリする終わり方で楽しい夢の中にいたような気分になれました。予想以上に楽しい作品で毎年クリスマスの時期に合わせて観てしまいそうです。
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