れせも

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのれせものレビュー・感想・評価

4.0
正直人気作品にぶら下がった絵が綺麗な愛のない二次創作のように感じた。

チャリチョコは子供の頃から何十回も家族で観てきた、本当に宝物のように大切な作品であった。

広告や題名から、勝手に前日譚を期待したのだが、設定がフル無視であった。

ウォンカの家族構成、ウォンカがチョコにのめり込んだきっかけや動機、ウンパルンパとの出会いや島設定等、大事なところが書き換わっている。これはifの世界か?

ウィリーウォンカが持っていたのは夢ではなく、チョコに対する狂気と執念だったのでは。子供の頃の抑圧からの解放と、チョコさえあればなんでもいいというサイコパス具合。

正直20年弱も前の作品なのでキャスト変更等は仕方がないことなのだが、売り出し方に違和感を覚える。原作の設定を無視して作る二次創作ならいっそ別の作品だというていで作ればよかったのでは?
まあ監督も違うし仕方がないんだろうなあ。私はどうしようもなくティムバートンとジョニーデップの作品を愛していたのだ。

大好きな作品で何回も観てるだけに肩透かしを食らった感もあったが、早々に気分を切り替えて別の作品として楽しんだ。
単発ミュージカル映画としての作品の出来栄えは最高だったし、ティモシーシャラメは歌が上手く顔がいい。

チャリチョコと切り離せば最高の作品なのだ。
れせも

れせも