せっ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのせっのレビュー・感想・評価

4.0

ウォンカチョコレートで有名になるウィリー・ウォンカの若き日を描いたファンタジー。

宣伝がティム・バートン版と繋がりあるように謳っていたので、あの偏屈で大人子供のウォンカを期待してたら、めっちゃ純粋な青年だし設定も色々違って徐々に「あ、これは多分違う世界線だ」と察した。

ティム・バートン版では全く美味しそうじゃなかったお菓子達が魅力的に見え、父親との確執から何クソ精神でのし上がったウォンカは優しい母親との幸せな記憶で頑張るウォンカに。今回、ウォンカは周りに助けられるパディントンでもあり、子供に夢と希望を与えるメリー・ポピンズでもあった。

ストーリーも王道のファンタジーと結構しっかりミュージカルで、めっちゃクリスマス映画だし、ウォンカが風船を持ってヌードルと踊るシーンなんて「これぞ映画」って感じで、映画見て幸せな気持ちになるってこういうことだなと思った。ただ、勧善懲悪すぎて、ウォンカにのしかかる試練が結構めんどくさいとは思った。まずこの地下から脱出して、悪役達も倒さないといけないし、チョコも必要だし、、めんどくさいなと(笑)

ティム・バートン版と繋がりがあまりないとはいえ、最後"分け与えることが大切"と金の紙に書いた母からのメッセージを見つけ仲間たちとチョコを分け合うウォンカの姿なんか、ティム・バートン版でチャーリーが家族とウォンカチョコレートを分け合っていたのを思い出す。それに、こんなに純粋だった青年が会社が大きくなるにつれ色んなことに失望してあぁなったって思うとある意味リアルでもある(笑)

チョコ中毒になりチョコを独占する大人達が揶揄されてたけど、お菓子の1つ食べだしたら止まらないの全然わかるし、毎年バレンタインにとても1人じゃ食べきれないチョコレート爆買いする自分は笑えなかった。。
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