とか26

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

🟨【良かったところ】
ティモシー・シャラメに
歌って踊るイメージがなかったから、
違和感なく
ミュージカルに適応してる姿が新鮮だった。

ウォンカのケースの中身だったり、
自動洗濯機みたいなゴチャゴチャした
ガジェットデザインが可愛くて良かった。

旧版から引き継がれてる
ピュア・イマジネーション、
ウンパルンパソングの完成度が
改めて桁違いに高かった…。
良い音楽って時代に影響されないから凄い。
ピュア・イマジネーション、
イントロの時点で「ハイッ…良い歌…」てなる。

キリンの体やら顔面やらを
超至近距離から
じっくり堪能できて嬉しかった。
やはりキリン、あまりにも可愛い。
あの動物園あたりのシーン、
ずっと【ファンタビ1】がチラついてた。

パディントンの監督.脚本を手がけた
ポール・キングさんの安心安全な設計、大好き。
お金払って映画館で観るという
ちょっとした賭けをする場合に
一切の不安要素がないのは本当にありがたい。

色彩豊かな映像と歌で盛り上げたあとは
すかさず地味な映像と暗い展開に落として、
感情をコントロールしてくる
緩急のついた展開が良かった。
盛り上がりを持続させないことによって、
歌が来たときに毎回テンション上がる作り。

チョコレートが食べたくなる、
破格の購買促進ムービー。


🟥【気になったところ】
【チャーリーとチョコレート工場】で、
この世のケレン味を凝縮したような
濃ゆい子どもたちを知っちゃってるだけに
今作はウォンカ以外のキャラクターが弱く感じた。
ウォンカに翻弄される一般人枠を出てこないから、
敵キャラぐらいは
ウォンカを上回るクセモノが欲しかった。
【夢のチョコレート工場】で
しっかりセリフに出てきてたのって
スラグワースだけだったと思うので、
社長3人 &署長 &司祭みたいに
敵キャラをたくさん用意して
全員中途半端になってしまうよりも、
ローワン・アトキンソン1人に絞って
Mr.ビーン的なキャラ付けをしたうえで、
チョコ中毒って設定は
あえて敵対してるウォンカのチョコにハマって
どんどん太っていくみたいなまとめ方のほうが
個人的には理想的だった。
ウォンカを虐げるたびに
どんどんウォンカのチョコを取り上げて、
美味しいから食べまくった結果として太り
太ったことで最後の署長みたいに腹が挟まって
ウォンカの反逆を止められないっていう
皮肉な終わり方、観てみたかったな、。
あの社長3人たちに
敵キャラとしての面白げと、
可愛げを感じなかったので
ちょっと鬱陶しさが勝ってた。
貧乏人って言葉に「ウエッ」ってなるのとか。
可愛くない。
そもそもチョコ中毒って設定に関しては、
あの司祭よりも
署長の方に付けるのが的確じゃない……?

ストーリー後半は
若干盛り上がりに欠けて長く感じた。
敵がたくさん居るんだから、
何人かはウォンカのチョコの美味しさに落ちて
味方側に付いちゃうみたいな展開も欲しかった。

もっと【パディントン】的な
怒涛の伏線回収があっても嬉しかった。
キャラの個性が全部ラストで回収される
【パディントン】の作りを知ってしまってると、
芸人の水中ボイスとか
いったい何に使うんだろ…って期待してただけに。

ラストは、もうあと5分観たかった…、
工場建設予想図で終わるのかなり勿体ない…。
島のウンパルンパを工場に連れてくる下りとか
あの有名なウォンカチョコが生まれる瞬間とか、
工場のビジュアルが出てきただけに
これからどう前作に繋がっていくのかっていう
期待感が生まれた瞬間に終わるのは残念だった。
エンドロールにウンパルンパ出てきて
ちょっとした遊びを見せてくれたのは嬉しかったけど、
内容はぜんぜん嬉しくなかった。
あんなモザイクレベルのキスシーンで
素敵な映画を終わらないでください…! 笑

ありがとうございました。
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