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ウォンカとチョコレート工場のはじまりのtwigyのレビュー・感想・評価

4.0
ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演の大ヒット作「チャーリーとチョコレート工場」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーアドベンチャー。若き日のウィリー・ウォンカを「DUNE デューン 砂の惑星」「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが演じた。「ラブ・アクチュアリー」の名優ヒュー・グラントがウンパルンパを演じ、サリー・ホーキンスやオリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンら演技派俳優が共演。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング、製作は「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・ハイマン。
いやぁ良かった!
何よりまずはティミーの神がかった魅力の凄さよ!本作はここのフックがかなり強い。ただ逆を言えばその他のキャラ力が名だたる俳優陣がいるのにも関わらずやや弱いかも。でもまぁ良い。
本作はどうしてもティム・バートン版と比較して見てしまうところもあるがウォンカの描いてる時期が違うのでどっちがいいとかではなく、どちらも有りかなと。ティム版は父との関係を描いたのに対して今作は母との関係だったり、ティム版は作品全体として割とシックで冷たさすら感じる色のトーンだったのに対し今作は割とポップで明るい印象だったり。
あとはシークエンスの一つ一つが舞台感を感じた。ティム版よりミュージカル色が強くなっているというのもあるが、それとは別に美術の妙というか宿屋の建物だったり教会だったり商店街だったり、ウェス・アンダーソン味すら感じた。
話も勧善懲悪でわかりやすく、それ故にスッと入る。そして最後はグッときたり。
少し早いが素敵なクリスマスプレゼントをもらってしまったという感覚だ。
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