ねむろう

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのねむろうのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2023新作_249


夢は、ボンボン
ドキドキは、綿あめ
希望は、チョコの味がするよ
きっとね


【簡単なあらすじ】
純粋な心ときらめくイマジネーションを持ち、人びとを幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町へやってくる。ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」からは、その才能を妬まれ目をつけられてしまう。さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは、町にチョコレート店を開くため奮闘する。



【ここがいいね!】
『チャーリーとチョコレート工場』(2005)以上に、ミュージカル色が強かった印象です。
どちらかと言うと、ディズニー映画のような分量でミュージカル要素があったかなと感じています。そして、作品の中で登場する歌が全て良かったです。曲の良さは、『イン・ザ・ハイツ』(2021)同様、良曲揃いでした。
さらに、ハリーポッターシリーズの制作チームということですので、魔法的な演出はやはりお手の物という感じで、とても素晴らしかったです。
もちろん、主演のティモシー・シャラメは素晴らしいのですが、それにプラスして、オリビア・コールマンだったり、ミスタービーンのローワン・アトキンスだったり、キーガン=マイケル・キー、ヒュー・グラント、サリー・ホーキーズと、脇役が非常に豪華で素晴らしかったです。
かつて、チョコレートを作ってくれたお母さんの美味しいチョコレートの秘密が聞けずにいたウォンカが、その秘密を知るっていう最後も非常に収まりがいいですし、感動的でした。




【ここがう~ん……(私の勉強不足)】
飽きるほど見た予告編でも「あの『チャーリーとチョコレート工場』のはじまりの物語」と銘打たれていましたが、よくよくレビュアーさんたちの話を聞くと、どちらかというと『夢のチョコレート工場』(1971)の方が関わりが大きいと知って「詐欺じゃん!」と思ってしまいました。
もちろん、『チャーリーとチョコレート工場』を引き合いに出した方が、キャッチーであることはわかります。しかし、私も含めて『チャーリーとチョコレート工場』を事前に鑑賞し直した人にとっては、「ジョニー・デップのウォンカと全然違うじゃん!」となってしまうのも致し方ないと思います。



【ざっくり感想】
『チャーリーとチョコレート工場』と共通して言えることは、「重要なのはチョコレートのおいしさではなく、チョコレートを通して見える人のつながりなんだ」ということだと思いますし、『チャーリーとチョコレート工場』に登場したゴールデンチケット自体が、「誰かとのつながり」を表すものだったのだな感じます。
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