おでい

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのおでいのレビュー・感想・評価

3.2
このシリーズで1番知名度の高いティム・バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」との繋がりは全く無いと思ってみた方が良い作品ではあるのですが、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」という邦題がそれを意識させてるのでこれがまず悪いと思う。
無知識で見に行くとあれの前日譚と思って行くはずで、そうしたらウンパルンパも全く別人で、ジョニーデップ版で語られていた父との確執は全く無くて、むしろ母親の愛情の話になっているし、あのジョニーデップ版のウォンカの変人性には及ばないしという部分でアレってなります。

ミュージカルファンタジー映画で、ハリーポッターのプロデューサーとパディントンの監督なので、ファンタジー色はかなり強めで、ところどころハリーポッターを彷彿とさせるような道具や行動が出てきます。
個人的には「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」にすごく感じが似てるなと。
とにかく歌のシーンが多くて、ミュージカル苦手な人はとにかく歌で説明するばかりなので少し辛いかも。
曲のパターンも少ないし。

評価は高いのですが、比較的、主演のティモシーシャラメの良さについてであって、ストーリーを正当評価してるのが少ない印象。

ミルクとかは不足するのに、その他の材料がふんだんに用意されていて予定調和気味なのは少し気になるところ。
色んな材料手に入れるためのシーンあったら面白かったかも。

それでもチョコレートというテーマだけで、カルテルがあったり、陰謀があったり、警察の買収があったりと、ストーリーを広げているのは見事だし、とにかく前向きなヒロインには元気をもらえるので安心して見られる映画でした。