T3K3

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAX/2D/字幕


2023年最後の劇場鑑賞作品。字幕版の回数が減っており、意図せずIMAXで。締めにふさわしいハッピーに満ち溢れた映画でした。

期待していた通り(想像を超えてくることもないが)、映像や音楽で大満足。みんな大好き『トイ・ストーリー2』ウッディ修理シーンを彷彿とさせる小っちゃいチョコレート工場など、ワクワクするディテールが楽しい。色々あったけど、なんだかんだでティモシー・シャラメは造形の美しさだけじゃない何かがある。ずっと見てられる感じ。

ポール・キング監督作品の持つ絵本のような温かみや優しさ、そしてストーリーのまとめ方の上手さはもちろん健在だが、どうしても超絶大傑作『パディントン2』と比較してしまう自分がいる…。「ファンタジーケイパーもの」的な要素も似てるから余計にかな…。ハッピーエンドのための紆余曲折だと分かってるのに、お店がオープンするシーンが幸せすぎて、その直後の展開に「なんでそんな酷い脚本にするの!?」と普通に悲しくなってしまった。あのまま上手くいけばいいじゃん(よくはない)。

レビューを読むと、「ティム・バートン版『チャーリーとチョコレート工場』との設定のズレが気になる」「別物だった」という意見を減点ポイントに挙げている人があまりにも多い。公開前から心配だったけど、これはミスリードを狙った国内プロモーションが完全に悪い。知名度に頼りたくなるのは分かるが、作品の感想にまで悪影響を及ぼす宣伝は最悪でしょう。あと日本版ポスターが激ダサ。

作品そのものは、鑑賞中ずっと幸せな気分になれるので何度でも観たくなる良い映画です。
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