なお

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのなおのレビュー・感想・評価

4.2
正月休み以来2回目の映画館。
1971年『夢のチョコレート工場』、2005年『チャーリーとチョコレート工場』にて予習を済ませ万全の体制で鑑賞。

ちなみに「夢チョコ」のレビューでも語ったが、本作に登場するウィリー・ウォンカは「チャリチョコ」のウォンカとは全くの別人。

でも作品のメインビジュアルに「名作『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカの若き日の物語」って思いっきり書いてたよなぁ…
いや完全にウソということでもないんだろうけれど、あの文言はちょっと審議だよなぁ…

✏️予習不要!?徹頭徹尾「楽しい」夢の世界
みんな大好きあま~いミルクチョコ、ちょっとオトナの味、ほろ苦ビターチョコ…
そんないろいろな「おいしい」「楽しい」が入ったチョコレートBOXのような作品!

過去2つの関連作よりミュージカル要素強め。
自分はあまりミュージカルを得意としていないのだけれど、これは別腹。
(チョコだけにね)

どちらかというと現実的な世界観だった「夢チョコ」の前日譚とはいいつつ、本作はちょうど「夢チョコ」と「チャリチョコ」の中間のような世界観。
当然のように魔法がまかり通る世界の中で、自分のチョコレート店を持つことを夢見るウォンカと、それを権力と圧力でねじ曲げようとしてくるヴィランたち。

もう諦めるしかないのか…
そう絶望するウォンカに手を差し伸べるのは、街のはぐれ者。
「みんな違って、みんないい」それぞれの特技や特性を活かし、歌と踊りでどん底から這い上がるサクセスストーリーは実に痛快。

過去2作品の予習の必要性がそこまでないのも大きな評価点。
ウンパ・ルンパが歌唱する際のあの独特なメロディや、「チョコ一生分」というちょっとしたセリフに過去2作のオマージュを感ずる場面はあれど、それはあくまでイースターエッグ的要素に過ぎない。

知識ゼロでフラッと見に行っても、一人でも、パートナーとでも友人とでも家族でも。
みんな大好き「チョコレートの世界」を余すところなく堪能することができる。

☑️まとめ
「人生は、ひと箱分のチョコレートみたいなものよ、何が起こるかわからないの」
-フォレスト・ガンプ/一期一会-より

映画を見終えて、フォレスト・ガンプのこのセリフがパッと脳裏に浮かびましたね~…

わずかばかりのお金だけを持って街にやってきたウォンカが開けた「チョコレートの箱」の中には、イジワルなおじさんにおばさん、悪徳警官に拝金主義の社長たちという「激ニガチョコ」もあったけど、ヌードル始めとする仲間たちとの出会いという「おいしいチョコ」も入っていた。

公開から1カ月以上経ってだいぶ上映館がなくなってきている感じ。
まだ未見の方もぜひご賞味あれ。
(チョコだけにね)

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2024年鑑賞数:5(2)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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