Natsuky

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのNatsukyのレビュー・感想・評価

3.5
ティム・バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」とは全く関係ない別物。
ティム・バートン的なブラックユーモアな感じから一転して、児童文学的なファンタジーな作品。そもそも1971年の「夢のチョコレート工場」の前日譚だから繋がりもない作品。
お母さんの影を追いかけながら、チョコレートの陰謀を解決してチョコレートとは何なのかを探していく。
彼にとってのチョコレートはエンターテイメントであって、お母さんの残した秘密を探すための手段。それが、出会いを通して少しずつ変化している。
チョコレートを食べれば誰もが幸せな気持ちになると思っていた彼が、「チョコレートの味を知らなきゃ良かった」と言われてしまう。
ストーリーを通して、チョコレートそのものが人を幸せにするものではなく、チョコレートはあくまで手段であって、お母さんの愛だったり、仲間と味を共有したりとバックボーンがあってチョコレートを食べて幸せを感じることだと気付く。

個人的にはティム・バートン版のブラックな描き方が好きだった。
Natsuky

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